晴れる日が少なすぎ
今年は8月早々大型台風が来て、大雨と強風の被害があったばかりですが、その後も朝鮮半島からせり出してきた低気圧前線のせいで雨多く、日が当たってもごく短時間で曇りばかりの日が続いています。稲にとっても大変な年です。強風におびえ、冷夏で光合成もままならず、日照不足で出穂もままならないのですから。
蒸し暑いばかりで太陽が当たらない
気温が35℃近くになっても皮膚が焼ける程日が照り付ける日が続かず2,3日すると曇ってきて気温が下がり、これから出穂(稲が穂を実らせ始めること)する稲の腰を折るような天候です。私の管理する田も出穂しかけていますが、そのままストップしています。
病害虫が心配
こういう天候が続くと心配になってくるのが病気です。この間稲こうじ病の消毒をしたばかりですが、田には多くのイナゴが飛び交っています。葉も食いちぎるし、稲穂に栄養を送る細い茎を食いちぎる悪さをするからです。イナゴも一時バッタのようなイナゴの状態の年があったのですが、今年は間違いなくイナゴの身体をしています。新しい農薬に抵抗がつくと再び復活してくるのでしょうか。困ったものです。
消毒薬散布
いもち病や紋枯れ病の防除のため、決められた消毒薬を1000倍希釈で10アール当たり100L散布します。今年はカメムシ、ウンカはまだ見ませんが、これから穂揃い期を迎えるので今がそのタイミングです。年2回ほど消毒を敢行しますが、それ以上はしません。あとは虫が寄り付かないように畦の草刈りをこまめに行い、住みかをつくらないようにしています。プラス風通しを良くするための疎植ですね。空気が田んぼの中で澱んだりすると病気を誘発しますので、疎植は大変有効な手段です。
盆明けの好天を期待
全国的にお盆休みで、都会の人は帰省して田舎でのんびりする人もいらっしゃるでしょう。帰る頃には良い天気になるといいですね。私も期待しているのです。2,3年前にも8月の天候が悪く、そのあおりを食らったコシヒカリが悪かった時があるのですが、それに似ています。その年は9月になってから天気が持ち直してきて晩成のキヌムスメはかえって豊作だったのです。稲は熱帯地方の植物ですが、暑いだけではなく、一番必要なのが、日光です。カラッと晴れた日が続いて今年も豊作であることを願っています。