寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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施肥と防除

出穂期の消毒

いもち病、紋枯れ病対策

キヌムスメという品種は出穂期がお盆頃になります。ぽつぽつ出穂し始めた頃に消毒をするのですが、今年は雨続きでタイミングを逸してしまい、少し遅れの今日散布しました。粉剤と液剤がありますが、私は液剤を使っています。ブラシンフロアブル、トレボン乳剤、モンカットフロアブルを1000倍希釈で10a当たり100L散布します。これで終わりではなく、穂が出揃った頃にもう一度カメムシ、ウンカ対策で消毒しますが、虫は大敵です。薬剤を使わないと病気にやられてしまうので、必須作業になっています。

晴れた日に行う

消毒液を1000L近くタンクに入れて、専用のノズルやホースで、散布しますが、展着剤という、粘度を上げて葉っぱに液剤がくっつくようにしていますが、雨が降ったら流れてしまってだめになるので、天気が続かないとできない作業です。夏の暑い日を選んでする作業ですので、熱中症と戦いながらの厳しい作業なのです。

息子に手伝ってもらって

長いホースを引っ張っていき、徐々に帰ってきながら薬剤を散布するので、一人ではならない作業です。3男の息子に手伝ってもらいやりました。稲に直接吹き付けていく作業で、ゆっくりとまんべんなく掛けていきます。

病気対策には必須の作業

出穂し始めるとイナゴの大群が飛び交います。穂が栄養分を吸い上げる幹をかみ切って吸い取ってしますのです。虫よけの意味もあります。栄養分の来なくなった穂は白くなって枯れていくのです。まさに天敵です。他に、出穂し始めの穂を好んで食べるのが猪です。圃場の周りは柵でおおわれ、ブリキのトタン板で目隠ししてあるので大丈夫です。見えないようにするのが大事なのです。

3時間の作業が終わりました

計1000L余りの消毒液を掛け終えてホットしました。後は片付けて終わりです。この消毒作業はもう1回します。穂が出揃った所でもう1度するのです。それから約1か月後に刈り取りです。今年の様にこれだけ天候が不順だと稲の病気対策にはかなりの神経を使わないとなりません。毎年の様に天候に左右される稲作りが続いていますが、日本の農業においては研究機関がいい薬を開発してくれているので安心です。

世界一安全な日本の農作物

無農薬でいけるならそれがベストですが、それには付きっ切りでの世話が必要になってきます。また、病害虫の影響も必死でしょう。世界一厳しい基準で作る日本の農業は、使用する薬剤も種類から希釈濃度、量に至るまで厳しく管理されていて安心です。農薬を使わないでも虫が寄り付かなかったり、病気にならないようにDNAを操作する方がよっぽど危険だと私は思います。自然と向き合って、自然に逆らわないように合わせながら知恵を絞って作ってきた日本の農業は世界一だと確信しています。

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