寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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施肥と防除

穂揃い期の消毒

2回目の消毒

キヌムスメの出穂期が丁度お盆の最中でしたが、ほぼ穂が出揃ったのが今頃で丁度2週間後です。この時いもち病、害虫のウンカ、カメムシ対策で消毒を敢行します。ブランシンフロアブルとスミチオン乳剤を100L/10散布します。希釈濃度は1000倍です。9月の長期予報では前半は雨が多く、不安定な気候が続き、後半になって例年通りに晴れ間が続くとありました。病害虫には気をつけないとやられてしまってからでは遅いです。好天の続く日を選んで決行です。

圃場の水管理

キヌムスメは刈り取りが10月初旬から中旬にかけてなので、まだ水がいるのです。9月下旬には水を落としますが、それまではしっかり水をあてておき、実りの充実を期待します。稲穂もまだ、少しだけ垂れていてどっしりと重みを持って垂れ下がってはいませんので、これからが本当の勝負になります。この時期はほとんど天候次第で、好天が続くのを期待しています。

キヌムスメ

私の作っているキヌムスメは暑さに強いという特徴を持っています。倒れにくく、味も良く、安定しています。晩成品種なので、その分手入れが大変ですが、コシヒカリに比べても遜色ありません。島根のブランド米として全国に流通しています。今年は育苗の時から太く育てる努力をしましたし、疎植していますので、稲が大きく開帳して見事です。背丈もむしろコシヒカリよりも高いのではと思います。ちなみに旨いお米は皆背が高いのです。最近は品種改良で背丈を低くして倒れにくいつや姫などがでてきています。私は大きい粒で味が良いものを追求していますので、その努力は惜しみなくやっています。

畦の雑草は貴重な肥料

雑草は邪魔者扱いですが、実はこの雑草を秋に田んぼにすき込んでおくと稲が非常に喜ぶのです。化学肥料全盛の時代ですが、雑草の力は馬鹿にしたものではありません。昨年キツイ思いをして枯草をすき込みましたが、見事に稲が大きく成長しています。明らかに違うのです。素晴らしいです。しかし、かなりの重労働で皆さんが嫌います。

この9月が勝負

2回目の消毒が終われば、後は水管理、畦畔管理です。最後の仕上げに向けて圃場の草抜き、畦の草刈り、枯草集積と仕事は山積みです。私の田んぼは県の種籾品種で検査がきびしいので、雑草はもちろんヒエなどは全て抜き取り徹底した管理下に置かれています。もうすぐ美しい山吹色になって穂が首をたれてきますが、出来具合やいかに。新米を食べるのが待ち遠しいこの頃です。

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