寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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施肥と防除

稲こうじ病

 

稲こうじ病の穂を摘み取る

今年もですが、天候不順のせいで稲こうじ病が圃場に発生してしまいました。日照不足で多雨だとこの病気が発生しやすいのです。消毒は出穂期の10日前にするのですが、盆前は降ったり止んだりで雨が続き、好天が続く時がありませんでした。しかし、消毒しないわけにはいかず、雨の合間を縫って敢行したのですが、案の定雨が降り、消毒薬が雨で流されてしまいました。おル結果は言わずもがな。穂が実るに従って発生してきたのです。黒くなった胞子の付いた穂を摘み取る作業におわれました。

稲こうじ病の被害

稲こうじをそのままにして刈り取ると、黒い胞子が精米した後も混じってしまうのです。そのまま炊くと黒いご飯が混じります。商品価値が格段に下がるので、大変厄介です。ですから、剪定ばさみで摘んでいくのです。気の遠くなるような作業ですが、やらないといけません。

原因の究明

追肥が多いと栄養生長期間が長くなり出穂が遅れ、感染期間が長くなると思われます。今年はまさに肥料を増やしたのですが、それが裏目に出ました。また、栽植密度が低いほど発生が多くなる傾向が報告されているらしく、疎植のデメリットの1つです。これは一穂あたりの窒素量が多くなるのが原因らしいのですが。

摘み取った穂の後始末

摘み取った穂は肥やし袋にいれてありますが、それも10袋で、裏山に捨てようものなら猪のかっこうのエサになるので、焼かないといけません。夜には雨が降るであろう日を選んで焼こうと思っています。獣害も考慮しながらの作業ですから日にちもかかるのです。余談ですが、猪は年一回生むのすが、地球温暖化で年に2回、春と秋に生むようになったとのこと。困ったことです。

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