寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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施肥と防除

水管理はいつまで

刈り取りまでの水管理

暑かった夏も終わり、外はもう秋の気配です。季節の移り変わりは誠に早いものです。私の様に兼業農家をしていると休みには田んぼという日が続きますので、季節を感じる余裕すらなく、気が付けば秋なのです。刈り取りが来月10月中旬頃の予定ですが、田んぼの水は今月20日過ぎあたりまで間断灌水で管理していきます。穂に実が入るには今の時期の水が大事です。田面を固めつつ、穂に水分を補給するには間断灌水が必要になってきます。

1つの窪に稲こうじ病が

今年の夏はとにかく雨が多く、日照時間が不足しました。こういう時に発生しやすいのが稲こうじ病です。防除として、ドイツボルドーの希釈液をしっかり掛けたのですが、丁度その時期に雨多く、少しの晴れ間を見つけて消毒するも、すぐに雨に降られてせっかく撒いた消毒薬が流れた模様です。実に悲しい事です。

今年はヒエが多かった

今年は春の田起こしから荒代、仕上げ代までの段階で時間的余裕がなかったため、通常だと浅く荒お越しをしてから数日後に少し深く荒お越しをするのですがこれを怠ったため、荒代掻きの段階で水を張って無理やり深く起こしたので、少し雑になり、丁寧な荒代になりませんでした。そのせいか去年残った稲が芽づいたりヒエや雑草が多かったようです。深く反省しきりです。これ以外思い当たる節がないのです。

畦塗りについて

最近の農家では労力もなくなり、手間ひまかかることから昔の様に畦塗りをする農家がほどんどありません。あるとすれば高い畦塗り器をトラクターに着けてやっている人です。これが結構高いのです。新品で50万位ですが、とても買えません。しかし、畦塗りをしておくと水漏れの心配が少なくなり、雑草の刈り取りが非常に楽になるのです。先ほど水漏れの心配が少なくなるといいましたが、ことしはモグラに結構やられて水漏れがひどかったのです。ですから、ブリキの波板で畦をガードしました。それでもモグラにやられます。しかし、草刈りは随分楽になりました。

草抜きについて

田植えが終わり、歯抜けになったところがあったのですが、補植せずにそのままでしたので、疎植して大きく開帳し、日光を遮っている田の場所と違い、そこは陽が当たるので雑草が大きく伸びて手入れが大変でした。なかなか図ったようにはいきません。何の仕事もそうでしょうが、手を抜いたところからほころびが出るのは皆いっしょのようです。

最後の草抜き

今、外は小雨ですが、明後日に県から検査員がやって来て圃場審査が行われます。圃場内の雑草もNGですから、これから抜きに出かけてきます。ハードですが、クリアしないと合格しません。ここまでやって品質の保持に努めていることを多くの日本国民に知って欲しいと思います。ここまでするのはおそらく日本だけだはないでしょうか。それだけ品質もよく、信頼がおけるお米を作っている事を知ってもらい、TPP導入になっても安心して食べられる日本のお米を買っていただきたいと思います。

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