寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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施肥と防除

追肥

への字型

梅雨が明ける頃、その年によって多少前後しますが、毎年7月中旬頃から急に暑くなります。稲はもともと熱帯地方の植物ですから、太陽がじりじりと照り付ける頃から急に成長し始めます。

稲が栄養分となる肥料を欲しがる時なのです。したがって追肥は数日前にはやっておかないと間に合わない計算になります。私は「への字型」稲作をしていますから、7月の初めころに作業を終えています。米の品種により出穂期は多少違いますが、「キヌムスメ」は8月13日頃、お盆の前あたりになります。

追肥の時期

出穂期から逆算して40日前の7月2~5日ごろが追肥の時期になります。追肥をするにはいろいろ条件があって、それらをクリアしている方が都合がいいのです。

追肥の環境

まず、天気に恵まれることが第一です。動噴で畦から撒き散らしていきますので肥料が雨で濡れるとよくありません。次に田んぼの水位で、多少入れておいて水分が地下に浸み込むと同時に肥料分も土に吸い込ませます。作業後は数日間晴れてくれてばなおいいです。

それまでに田んぼの中の雑草も除去しておいた方がいいです。特に「コナギ」という雑草は稲と競争で土中の栄養分を吸い取っていきますので、除草は大事です。田植え時からの連携した除草剤の処理が欠かせません。

そして畦の草刈りです。稲にとって害虫となる虫の住処を処分して、風通しをよくしておけば稲の病気予防にもなります。

これから本格的な暑い夏に向かって、稲がグングン生長していくので、それを妨げないように環境を整えてやることがかかせません。

手をかけてやればそれに見合った成果が出てきます。何事も同じかなと痛感しながら、大汗かいて作業しているこの頃です。

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