寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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田起こしと田植え

稲作り 代掻き

苗を育てながら、他方で田植えができるように準備をしていきます。荒お越しが終わったら畦の草刈りをします。田植えをするのに伸びた雑草が邪魔になるので、田んぼの際から1m程を刈っていき、それを田んぼに入れてしまいます。

天気が続けば枯れてくれるので、これも肥料の内として活用しています。もっとも、元肥は必要で、荒お越し前に既定の量を動噴で撒いています。私はMリン農法を実践していますが、不良天候に左右されず、高品質、減農薬、多収を可能にするこの農法はお勧めです。これからの時代のニーズにマッチするこのMリン農法は、リン酸優先の肥効で窒素の利用効率を上げ、高品質の作物生産になくてなならないノウハウと思うのです。

さて、草刈りして除草を田んぼに入れて枯らしたら、水を引いて代掻きの準備をします。去年の収穫前から水を断っているので田んぼ全体に水が行き渡り、泥も柔らかくなるまでには相当量の水と日数が必要です。1週間もすれば代掻き可能になってきますが、まず荒代を掻きます。

水が多すぎると草等がすき込まれず浮いてしまうので、上部の泥が見えるヒタヒタ状態で作業し、深めに起こしていきます。そこから3,4日後に仕上げ代を掻いて準備を整えていきます。トラクターの速度は少し早め、ドライブハローの爪の回転速度は遅めで作業していきます。代掻きが丁寧過ぎると泥がサラサラ状態になり、田植え後に稲の根が必要とする空気が無くなってしまうので、いい加減に、しかし作業は丁寧にすることが肝心です。

田面が平らでなければ、トラクターで泥を引いて高さを均一にしておきます。そして田植えまで水を張っておきます。田植え前に止水してうっすらと田面が出ている状態で田植えをします。その方がより正確に田植えができるからです。そして再度水を張って置いて、他方畦の草刈りをして行きます。

この”たいら”にすることは非常に重要で、除草剤の効きを左右するのですから神経を使います。代掻きの出来如何で後の作業の効率が上がったり下がったりするのです。

今日、無事に仕上げ代を掻き終えました。ほぼ平になりましたが、トラクターに乗って作業するだけでかなりの疲労感がでてきます。お疲れさまでした。

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