寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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稲作アラカルト

稲作り 新年の初会合

年も明け、10日間がすぎようとしています。今年は雪も降らず(今のところ)、比較的穏やかな日々が続いていますが、穏やかでないのが今年の水稲組合の初会合でした。年明け早々政府の方から最後の生産調整としての減反の通知があります。新聞にもありましたが、米離れが続き米価も下降する兆しが出ています。

減反してやっていけないのは特に米だけで生活をしている農家です。もろ直撃です。かといって自分で販路を見出すのは簡単ではありませんので、売りたくても売れなくて嘆く農家がたくさん出てくることでしょう。その上にトランプ次期大統領の動向です。

米作りをしているのはお年寄りがほとんどです。若い方も数多くいらっしゃいますはが、その数は少数です。年明けから先行きが大変だと感じています。私も米作りをしていて、兼業ですが米価の動向が気になります。トランプ次期大統領がTPPを脱退しても元通りになるとは思えません。が、作っていく覚悟です。

減反の上に米価の下落は農家にとって大きな痛手です。ますます田んぼをやめてしまう人が増えて荒地が多くなることでしょう。世界一の安全安心な美味しい米が、栄養のバランスも優れているのに実にもったいないことです。

ところで、皆さんはお正月に御餅を食べたと思いますが、御餅は美味しいですよね。どこでお買いになったかは人それぞれですが、寒い地域でできたもち米はそれはそれは美味しいのです。もち米を作る農家も減ってきているので、希少価値があります。甘みと旨みがあり、噛めば噛むほど味が出てくるのですよ。ちなみに伸びてちぎれないのは杵でついた餅で、機械で突いた餅はすぐにちぎれてしまいます。

今年も精一杯米作りをしようと思っているのです。全国の皆さん、日本の美味しいお米を食べて農家を応援して下さい。千 昌夫じゃないですが、”日本人ならあったかい味噌汁と御飯です!”

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