寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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稲作アラカルト

稲作り 流通

米作りと言っても色々な形があります。スーパーなどで売られる自主流通米と、流通米を作るための種取り用の米作り、そして肥料米作りがあります。自主流通米は農家から農協が買い取り、それを卸問屋のお米屋におろし、それを小袋詰めして一般に売られています。そのコメの品種を保証するために、「コシヒカリ」「ササニシキ」「キヌムスメ」などの種を作り、それを県が管理し、農協を通じて各農家に卸すのです。その種籾を使って作った米が正式に名前を付けることが出来るのであって、それ以外で育てたお米はいわゆる闇米として「コシヒカリ」と名乗れないようになっています。

消費者を守るためにきちんと段階を踏んで育てられているのが日本のブランド米です。お米屋さんは仕入れたいろんなお米をブレンドしたりして市場に流すわけです。これは、ガソリンスタンドと一緒で、いろんなものを上手く混ぜ合わせて売っているのです。100%のものも美味しいですが、お米もコーヒーと同じくブレンド専門店があってバランスよくブレンドしたお米が高く取引されているのも事実です。

これからTPPで外米が入ってきたら偽ブランドが横行するのではととても心配です。良心的に頑張っている農家が泥をかぶるようなことになってはなりません。ブランド米の種を育てている農家のお米は信用もあり、品質も間違いなく、農薬も国が定めた規制をクリアして作られたお米です。

お米は、「農林物資の規格化等に関する法律(JAS法)」に基づく「玄米及び精米品質表示基準」により、品質に関する表示が義務づけられています。ですから、お米を購入するときは、情報がいっぱいつまった裏面の「表示欄」を必ず確認するようにしてください。例えば「コシヒカリ」100%なら、単一原料米、○○県産 ○○○○ ○○年産と表示する約束になっています。「コシヒカリ」50%以上あれば、「コシヒカリブレンド」と表示することになっています。

いずれにしても日本の法律は厳しく管理するように徹底していて安心ですが、外国産においては政府がどのような交渉をしたのかはっきりしません。外国産米をあいまいに表示すれば売れるはずがないので、したがって売るために表示をごまかすのではと心配です。今まさに国会ではその”TPP”の国会承認の質疑の最中です。普段は聞かない国会中継を、最近になって聞くようになりました。

 

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