寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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刈り取りと乾燥

稲作り 刈り取り

10月中旬になり、刈り取りをすることにしました。早すぎても遅すぎてもだめで丁度のタイミングで刈らないと味が落ちてしまいます。早すぎると未熟米となり、味が中途半端になり、遅すぎると味が抜けてしまいます。タイミングとしては青籾率にして5~10%程度になった時が刈り取りのタイミングと思っています。

籾の下の部分(枝梗)に青味がかかった(薄緑色)状態の時は米に旨みが十分あり、雨降ったり天気になってもその旨みが蒸発しないのだと、井原豊さんが著書で書いておられます。井原豊さんの著書は米作りに関するものが多く、コシヒカリの作り方を研究されて大成された方で、経験に基ずく著書の内容は、かゆい所に手が届くほどの内容で大いに見習う所があります。

今回私の場合は、9月から10月にかけての台風の影響で刈り取りが遅くなったことは否めず、この間の日曜日に刈り取ったのですが青籾がほどんどない状態でした。おそらく、味が抜けているのではと心配しています。兼業農家ですが、田植え機、トラクター、コンバイン、籾すり機、乾燥機をすべて揃えています。数百万かかったので利益は極わずかです。今の流れは共同で稲作をするところも多く、政府の方針も大規模農業にして利益を生み出せるようになってはいますが、私は個人経営で個性ある米作りを目指しています。私同様の方も全国に多数いらっしゃるものと思います。利益と味を追求すると、また熱心な人ほど個人経営になるんですよ。こだわりのブランド米は少数派の私たちが作っているのです。

それこそ毎年が勝負で、絶えず研究しています。これでよしという事がないのです。私に限って言えば変わり者です。自分の体験をもとに自分を信じて作ります。有益な情報は取り入れますが自分で確かめながら判断します。一種のプロ意識を持っているつもりです。なによりもやったことが跳ね返ってくるので、やりがいもありますしおもしろいですよ。

刈り取った後は、来年の米作りに向かって準備を始めます。

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