寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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稲作アラカルト

稲作り 台風被害

まだ9月始まったばかりなのに、台風の上陸が多すぎます。昨年は台風ではないですが8月が冷夏で雨多く、コシヒカリがさんざんでした。キムムスメは刈り取りが10月、去年は9月から天気が回復して好天に恵まれたので豊作でした。

今年も天気が不順です。9月になった途端に天気が崩れ始めました。同じコシヒカリでも8月末に刈り取りが出来たところは豊作でした。少し遅れる中山間地は刈り取りが1週間ずれるので、雨の影響をもろに受け、稲が総倒れになった田んぼもあるくらいです。稲は倒れるといくら丁寧に刈り取っても砂が噛んで品質が落ちます。近年の精米機でも、石抜きを完全にはできませんので、焚いて食べても小石があるのです。いくら新米の御飯を噛んでいても小石があるとそれだけでまずくなりますね。

一番倒れやすいのがコシヒカリ。一番背が高くてほっそりとしているわけですから雨、風は大敵です。小雨ならいざしらず、大粒の豪雨が降ればその重みで倒れてしまうのです。美味しいお米なのですが、非常に作りにくい環境にあります。お米の品種はたくさんあります。そしてそれぞれに特長があって味わいも違います。品種だけではなく、肥料の加減やら天候の具合で味も大いに左右されるのです。

何といっても倒れないように作ることが第一です。私の作るお米はキヌムスメ。刈り取りは10月中旬です。これからが勝負の時です。お米って簡単にはいきませんが、手間ひまかけないと美味しいお米が出来ないことだけは全国の消費者に認識して頂きたいところです。

TPPもどうなるやら先行きが不透明ですね。アメリカの次期大統領候補2人とも反対派のようですから。大量生産する米よりも手間ひまかけた小規模農家の作るお米がはるかに美味しくて、安全であるという事をもっと多くの皆さんに知って欲しいと思います。

 

 

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