昨年度の種籾を農協から買い入れ、水に浸して(3日から1週間)後、”芽出機”に入れて発芽させます。”芽出機”とは水槽にサーモスタット付き温水器をつけており、発芽適温の32℃に保温し、モーターにより温水を吸い上げ、シャワー式に落下循環させ、発芽に必要な酸素の供給と二酸化炭素などの抜気を行う方式の機械なのです。
その後、ムシロに広げて乾燥させて種まきに備えるのです。中には、脱水機で水分を飛ばす人もいらっしゃるとか。うちはもっぱらムシロに広げる昔ながらの方法で乾燥させます。
種撒き機で、鹿沼土を使いながら種を撒いて泥をかぶせ、水を掛けていきます。これ、半自動です。随分と楽になりました。あと、路地に直置きして、上からシートをかぶせて終了です。毎日の水やりが日課になります。
手間ひまかかるのです。どこかの国みたいに飛行機でばら撒いて植えつけるような事はしないのです。一苗、一苗大事に育てます。管理が徹底しているので毎年同じものができます。これが大事で、一定のものがなかなかできませんよ、実際は。より美味しく、多収穫しようと農家の人々は研究を重ねていくのです。私も毎年が勝負で、試行錯誤をしております。