農業は天候に左右されます。米作りも然り。天候に左右されるのではなく、天候を最大限に利用して栽培する農法が確立されています。それがMリン農法です。実は我が家では米寿を迎えた親父がこれに気付き共感して、農協の指導ではなく稲がスムーズに生育する本来の形に切り替え、私に至っているのです。
Mリン農法は、低温、高温、長梅雨、冷夏、日照不足など様々な天候不順に対応した栽培技術を確立した農法で気象被害の発生した年程その効果が顕著に表れるのです。
Mリン農法で使用する有機肥料はいずれも有用な微生物を使って、発酵処理したボカシ肥料です。「リン酸を自在に吸収させる」事により、生育を思い通りにコントロールできる所に大きな特長があります。リン酸を適期に十分吸収させると、高栄養、高エネルギーの状態の作物を作ることが出来、その上天候不順に強い栽培が可能となります。
稲が本来の育ち方をすればいい米が出来た上に多収穫できます。そして倒伏しません。味も確かにいいようです。毎年秋には方々へ売りますが、いずれのお客様からも「美味しいお米」と喜ばれていますので、間違いないようです。まだまだ研究の余地があり、これから本格的に減農薬から無農薬に向かって研究し続けていくところです。「TPPに負けるな」を合言葉に日々精進している毎日です。