田んぼの圃場整備をしたのが今から16年前の事ですから、田んぼに水を引くための設備がガタが来て補修を要するようになってきています。その中でも田んぼの水加減を調節するバルブが古くなり、締めても水が止まらなくなっているところが数か所ありました。
稲刈りが終わった秋には水が来ないように大元を閉めるのですが、バルブを分解して、小石が噛んでいたり泥が詰まっていたしているのを掃除したりもしましたが、効果がなく、今年締めても水が止まりません。水が止まらないという事は水加減が出来ないということになり、間断灌水(田んぼの水を入れたり、干したりしながら徐々に圃場を固めていって稲刈り時にコンバインを入れても作業ができるように、するための水管理の仕方)が出来ないことになり、秋の収穫に作業が出来なくなることを意味します。
事は急を要しますので、1時間ほど水の大元を止めて交換してもらいました。これで安心です。微妙な水加減ができるようになりホッとしているところです。他に今年3月には雪解けを待って、水路のコルゲート管を交換したばかりでした(ブリキ製の管がじついて朽ちて水漏れしていたからです。これらは全て直接支払制度で国からの補助金で賄いました。有難い事です。特にコルゲート管は直径1Mで交換作業を業者に依頼したので80万程かかりました。15年間共同で使う補助金を何かあった時のために蓄えていたからできたことでした。
この直接支払制度なるものは、確か民主党が政権を担っていた時にできた制度だと思うのですが、農家の私たちにとっては有難く命綱のような存在なのです。少額でも数人が集まって共同で米を作っているので寄せれば多少大きな出費でもできるのですから。
折しもこれから参議院選挙がありますが、TPPが絶対反対とは言えない状況なのはよく承知しています。ただ、日本の頑張っている農家の中で、大規模だけではなく小規模の農家にも生きる希望を与えてくれるような政治を望んでいます。