寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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草刈りと除草

稲作り 草刈り後の運搬

刈った草は数日置いとけばカラカラに乾燥するので、それを集めて寄せては運搬車に乗せて、家のサイロまで運びます。ほどんどの農家が刈った草を燃やしているのですが、それは手っ取り早いからなのです。肥料として有効活用することが望ましいとわかっているのですが、忙しい今の世の中、兼業の方は手間ひま嫌って畦畔で燃やしてしまわれます。

私も兼業農家ですが、燃やすことはしません。何故か?一つには、急こう配の畦畔で燃やすと草の根が死んでしまうから、畦畔の小石や土が下へ落ちていくようになり、急こう配の畦畔が崩れる恐れがある事。もう一つが肥料にするためです。刈った草を集めるにはフォークを使いますが、大変な作業です。中山間地は平野部の田んぼと違って段々畑のような棚田ですから覚悟を決めて作業をしているのです。

私たちは国から「中山間地域等直接支払交付金」なる補助金を頂いていて、急傾斜が1/20あれば1反当たり21,000円です。1町なら年間21万円の補助金になりますが、半分は共同作業分として共同体で使うことが義務つけられています。水資源管理や共同作業、イノシシ壁の管理などに使います。除草剤、消毒薬、肥料代を考えると、足らない所は売り上げから捻出しなければなりません。その売り上げも米価がこんなに下がっては利益の確保が難しくなってきています。作っても利益にならなくて、きつい作業ばかりなら大抵の人は止めて、田んぼを放置してしまうのです。

競争力をつけていけば立派にやっていけるとは、誰かのセリフですが、簡単ではありません。小さな団体が太刀打ちできる道を探るとすれば、プレミアム商品の開発で販路を作っていくことになります。それを一生懸命やっているのが今の農家の皆さんだと思います。ですから真剣にこだわりを持って頑張っています。

草刈り後の枯草を集めていると、良く蛇に出くわします。田んぼにはカエルが相当多数いますので、それを狙って畦畔の穴の中に住んでいます。ほとんどがこのシマ蛇で毒はありません。今日は曇りのち雨で、雨の中の作業でした。びしょ濡れですが、水分補給にアクエリアスを4本空にしました。今日は体重が1K減です。食べないと体が持ちません。去年の梅酒をおちょこ1杯ずつ薬感覚で飲んでいます。そういえばスーパーで梅が並んでいますが、もう終わり頃ですかね。梅酒もいいし、梅の砂糖漬けもいけますよ。

カエルを狙うシマヘビ

カエルを狙うシマヘビ

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