寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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稲作アラカルト

稲作り 無農薬に向けて

今日は日曜日。草刈り作業が少し残っているので午前中に片付けてしまいます。1町だとひと通り刈るのに半月かかります。1町=10反=1へクタール=10,000㎡。身近な感覚で言い換えると約3,000坪の広さです。ちなみに阪神甲子園球場は38,000㎡、東京ドームは47,000㎡です。どちらもグランドの広さは13,000㎡です。

畦畔と他の草刈りを必要とする野原を合計するとグランドの広さと同じほどを草刈りして行くことになるんじゃないかと思います。それを秋の収穫期までに3回は刈りますので、その草の総量は相当なものです。その枯れた草を来年度に田んぼにすき込んでいくことになります。

農薬や化学肥料を使いすぎると『死んだ土』になっていき、土壌小動物・微生物層が豊かになると『生きた土』になります。人間が病気にかかるように、野菜も病気にかかります。病気を治すためには人は薬を使い、野菜は農薬を使っていますが、人と違う所は野菜の場合は、微生物を利用して、助けられて病気を防ぐこともできるという点です。

自然界では、野菜などの植物に病気を起こす微生物もいれば、その微生物をエサにしたり、活動を抑えたりする微生物もいます。植物も、微生物に影響され本来持っている自然治癒力を後退させたり、高めたりします。微生物のなかでも有害な病原菌を退治する微生物を拮抗(きっこう)菌と呼んでいますが、この拮抗菌を田畑の中で増殖させるような環境を作ってやれば農薬を使わなくても病気の発現を抑えることができます。

正に無農薬栽培の基本ともいうべきところです。無農薬ですから当然人に優しく環境にもやさしいのです。如いては私の財布にも優しいのですが、肉体的にはきついです(笑)。私も米寿を迎えた父から田んぼを受け継いだわけですが、私自身人一倍健康の有難さを痛感しているものですから、無農薬に向けて奮闘努力をしているところです。田んぼはやればやる程奥が深く、やったほど答えが出てくるところにやりがいを感じます。

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