寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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稲作アラカルト

コシヒカリの出穂

予定より2日遅めの出穂

あと2日で出穂となる流れになっているようです。田植が5月19日で今日が8月5日なので79日目で7~8割方穂が出揃うと考えています。予定より2日遅れということになりますが、今年は7月までが非常に涼しくて且つ雨も少なかったことが原因と思っております。8月に入ってからは逆に猛暑続きで稲にもかなりの負荷がかかっているのではないかと思います。

異常気象に負けない稲作り

年々気象条件が悪化してきています。昭和の時代とは打って変わって激変の気象条件下での稲作りは作り手にもかなりの負荷がかかってきます。常に臨機応変な処置をしなければ稲が参ってしまうのです。草刈り、除草はもちろんですが、施肥や除草剤も気象条件を1週間単位で予測しながら好転の日を選んで行う事が必要で誤ると薬害を招くことにもなりかねません。こまめに圃場をチェックすることが何より大事です。

稲体が異常気象に負けないためには

強い稲を育てることが必要で、これは種もみの漬け込み時期から勝負が始まっています。更に言えば前年の圃場管理、刈り取り後の施肥で地力をつけることから始まっているといってもいいでしょう。それに厄介な水田雑草の除去も課題で、特にコナギは遅れて生育し稲に与える肥料分を横取りする雑草の代表格で、手抜きで抜き取ることも辞さない覚悟で作業をする必要があります。

畦の草刈り

出穂直前には畦の雑草を刈り取り、害虫の住処をなくしてやることも必須の作業ですが、炎天下でする作業はとても重労働です。私は2時間刈って10分間軽トラでクーラーに当たり休憩するようにしております。ドリンクは手作りのスポーツドリンクで、中に塩レモン(これも手作り)を混ぜて愛飲しております。お陰様で今年は熱中症の症状がでませんでした。外気温は36℃。一昔前の30℃ちょっとの時代とは比べ物にならないほどの猛暑です

お米作りをしていて思う事

お米作りはおおざっぱに分けて考えると

  • 田植
  • 稲刈り

ですが、その中には草刈り、草抜き、水管理、害虫対策、施肥管理、気象条件のマッチングなど、いろんな要素が微妙にかみ合った結果、お米の良し悪しが決まり味が決まるのです。手間ひまかけて大汗かいてやっとの思いで刈り取る時期には感慨深いものがあります。これを毎年経験していると神代の昔から主食として食べてきたお米が日本人の個性を作っていると思うようになりました。

お米作りと子育て

いい加減な作業だとそれなりのお米しかできませんが、自分なりに研究して試行錯誤を繰り返しながら懸命に頑張ると稲が答えてくれますね。稲作りは実に奥が深く、逆に言うとそこが面白いのです。なんでと問われても面白いと感じるのですからそう答えるしかありません。ただ実際の作業は過酷そのものですけど。

自分の子育ても同じようなものでしたが、少年野球から高校野球まで10年間応援に行ったものですが、甲子園予選の時期と稲作りの時期が重なっていて、たびたび後で難儀したものです。私の左下奥歯はありませんが、治療した奥歯が無理がたたって膿んで抜歯したためです。

子供と共に喜んで一緒に盛り上がることってとても大事です。お金もかなり使ってしまって余裕はわずかですがお陰様で我が家の兄弟は順調です。

来年の春には上2人が出穂予定で、今からとても楽しみです。

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