寒暖差と山から吹き下ろす風が美味しいお米を育てます
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稲作アラカルト

御飯とトースト

小麦のグルテンフリー

最近小麦で話題になったことと言えば、テニスのジョコビッチ氏によるグルテンフリーの食事法です。グルテンとは、小麦や大麦に含まれるたんぱく質のことですが、グルテンを含む一切の食べ物を摂らない「グルテンフリー」食事法に変えたところ、5kの減量ができて身体が軽くなり、また頭が冴えわたり、悩んでいた花詰まりが解消されるなど身体環境の向上でプレーに対する集中力が格段に向上したと言います。海外ではこのグルテンフリーは大はやりのようですが日本では未だ知名度が進んでいないようです。

日本の食生活

食文化の欧米化で朝食にパンを食べる人はかなり多いと思われます。トーストにサラダ、珈琲は朝食の定番でしょう。そのせいか御飯を食べる人が極端に減り、今の日本はお米あまりの状況が長年続いています。しかしどうでしょうか。近年の日本人の健康はかなり悪くなっているのではないでしょうか。御飯に漬物、味噌汁で通していた一昔前には、今の成人病はほとんど存在していませんでした。

食品添加物について

今、スーパーに行けばありとあらゆる食材が並んでいます。旬以外の食材でもハウス栽培の向上で年中なんでも手に入ります。加工食品もあらゆる商品が購入できる時代です。非常に便利になりましたが、反面安全性が二の次になってきているような気がします。ほとんどの加工品にはいろんな添加物が混入されていて、少しずつその影響を私達が受けてしまっているのではないでしょうか。小さいなお子様のアレルギーがそうですし、増え続ける中高年の成人病もそうです。規制値以下の含有量なら混入OKのお墨付きがもらえるわけですから売る側の企業は、商品の賞味期限がなるべく長くて、色落ちのない、消費者に受ける商品を開発し続けるサイクルになるわけです。

輸入農作物の現状

私も農業をかじっている一人として、食材の安全には人一倍関心があります。海外の農家で使用されている農薬の基準は日本とは違います。日本で使用禁止の農薬でも、輸入農作物に関しては使用が認められているのが実情です。例えば日本で食べられている小麦は、国内消費の85%が輸入されたものですが、輸入農作物においては、長時間にわたる輸入手続きの間、農作物の劣化を防止する目的でポストハーベスト(収穫後農薬)が使用されているのが現状です。このポストハーベストは危険なため、日本国内では使用禁止です。

国内産の農作物

日本の農家が使用する農薬は進化していて、少量でしかもピンポイントで消毒が出来る優れた薬剤で、散布後の薬効速度も緩慢になるようなものもあります。大手薬剤会社がしのぎを削って毎年新薬が開発されている日本の農薬は、安全度からいってもその品質において世界トップレベルです。今度のTPP交渉においても、日本の食品の規制が厳しするため、緩めるよう圧力が掛ったことからもよくわかります。使用方法も細かく決められていて安全が保たれているのです。

無農薬有機栽培の今

そんな日本の農作物でも、数十年に渡って微量を摂取することに対して安心感はありません。特に小さなお子様にはその影響が心配されます。最近ようやく昔ながらの有機栽培が見直されつつあります。乱れる食生活に気付き始めたからです。無農薬、無化学肥料で作るオーガニック作物が注目を浴びる様になりました。海外ではかなり認知度がありますが、日本は後進国で、お米に関しては国内圃場の僅か0.23%の面積でしかオーガニック栽培されていません。

パン、パスタ、うどん、お菓子の原料である小麦

私たちは、毎日のようにパンやうどん、パスタ、お菓子、インスタントラーメン、カップ麺を食べています。その原材料は小麦ですが、85%を輸入に頼っています。そして、原材料の小麦には、ポストハーベストが使われているという事実があります。この上に、加工する段階で別に大量の食品添加物が使われています。出来上がった美味しい食品でも、特に小さな子供たちへの影響は危ぶまれます。大人の中には気にしない方もいると思いますが、少しでも気にかかるという方は、ジョコビッチ氏ではありませんが、輸入小麦を使っている食品を食べないようにしてみてはいかがでしょうか。

見直されつつある日本のお米

覚えていらっしゃる方もいるでしょうか。今から26年前、低温と日照不足のため、全国各地で稲が大不作だった年があります。その翌年、政府は米不足を解消すべく米を緊急輸入することにしたのですが、輸入された外国産米は日本人の口にはあわず美味しくなかったのです。当時、国産の米をもとめて店には長い行列ができたほどです。国産米は日本人の口に合っているのです。そして減農薬から無農薬へと徐々にですが、オーガニック栽培に向けて、品質の向上に向けて舵を取りつつあります。加えて玄米食の良さが見直されてきています。小さなお子様の健康のために、長寿社会へ健康であり続けるためにも国産のお米の力を身体に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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