異常気象も味方になる
ついこの間までは朝晩の冷え込みが厳しさを増して、冬も近いと思わせる日々でしたが、ここにきて急に暖かくなってきました。日中にもなれば上着を一枚脱いでしまう程の陽気で、朝晩も冷え込みが和らいで寝起きが楽になりました。おかしいですよ。でもこの予想はずれの陽気のお蔭で、秋の作業はとてもスムーズになりました。明日は公休日でトラクターで浅く耕起する予定に変更しました。このチャンスを逃してはいつまた耕起できるかわかりませんからね。
もうすぐ立冬
11月7日は立冬です。この立冬の日に寒ければ冬から春にかけて天候不順になるとか言いますが、今年は暖かくなりそうです。折しもこの冬は暖冬ではないかともっぱらの予想なのですが、結果はどう出るか予断は禁物です。できる時にやることをしっかりやっておくことにします。早めに準備して万全の対策をしておくつもりでおります。
カメムシの多い事
毎年のことながらこの時期になると家の中にカメムシがやって来て困ります。臭くてかないません。カメムシが多い年は大雪になると昔から言いますが、今年はどうなるかわかりません。この害虫の影響を今年の米は受けました。悪さをするのです。防虫剤を散布しますがそれでもやってくるので始末に負えません。住処になる圃場周りの畦の草刈りは、怠りなくすることが必須作業なのです。カメムシによる害とは斑点米で、玄米が部分的に黒くなってしまうのです。こうなると見た目が非常に悪く売れなくなってしまいます。最低限の防虫剤散布は必須作業なのです。
薬剤の散布時期
稲の穂が50%くらい出てきた時を出穂とよんでいますが、この出穂の前の段階で消毒をすると玄米への影響はかなり少なくなります。この出穂期から刈り取りまでの管理が大事になるわけで、虫が嫌ってこないように土造りをしたり、稲の茎を硬くしてかじられ難くしたり、害虫のエサとなる草を刈ったりするわけです。これもエコに通じていて、努力の積み重ねが減農薬に結びついています。これらの努力も1年前から始めていかないとならない作業もありますから、計画的にすることが求められます。
良いお米、安全なお米は刈り取り後から
1年前からの下準備があってこそ翌年の出来具合が決まるので、秋の作業は大事です。決して軽く扱ってはならない作業です。雑草の塊茎の根絶をすれば虫も寄らず、稲への栄養も横取りされず、従って稲も健康に強く逞しく成長し、刈り取る頃には黄金色に輝く稲穂が出来ます。せっかくの好天気続きを無駄にする事無く、汗を流して来年に備えたいと思います。