除草剤を撒く
刈り取った後には稲わらとその下に成長した雑草があります。何もせずに浅く起こしても雑草を減らすことにはなりますが、しつこい雑草をしっかり枯らすには除草剤を撒かないといけません。私はサンフーロン(マックスロードのジェネリック品)を使っていて、これに稲わら分解促進剤を混ぜて噴霧器で撒きます。
枯草を田んぼに入れる
3~4日後に、今度はあらかじめ刈っておいた畦の枯草を田んぼに入れていきます。枯草菌が稲の病気を抑制してくれて、稲の成長を促進してくれるのです。昔から枯草を田んぼに入れるのはいいとされていましたが、最近では労力削減のため枯草を集めて燃やす人が増えました。きつい仕事ですが、除草剤の削減、消毒薬の削減になるので枯草を圃場にすき込むことをお勧めします。
浅く耕起する
最後の仕上げにトラクターで浅く耕起しておきます。刈り取り後の刈り株に生じる再生稲(ヒコバエ)が紋枯れ病等の保毒源になったり、害虫の生息場所になったりするので、起こして防ぎます。また、多年生雑草のクログワイやコナギなどの塊茎を耕起することで、圃場表面に露出させて枯死させることなどの目的も併せ持っています。深く耕起してすき込むと表面の切株などを土中に入れてしまうことになり、雑草の塊茎が枯死しないので浅く耕起するのです。秋の耕起には圃場がしっかり乾いて固くなっていることが大事です。
来年に向けて
これでやっと作業が終了しました。動きの悪くなった機械や壊れた器具の補修などをします。この時期にトラクターや田植え機を点検修理に出して来年に備えます。後は来年に向けて、肥料や薬剤を確保したり、冬が来る前にハウスのビニールシートを外したりしておきます。除草剤については、同じ薬剤の効力は3年が限界です。4年目には種類を変えないと雑草が抵抗力をつけて効かなくなるのです。常に農協からの新商品はチェックしています。来年の3月までシーズンオフとなります。